英語(外国語)はツールであり目的とはしない

英語(外国語)はツールであり目的とはしない

一度の経験がひらめきを生み海外進出へ

中小企業で働いていた石田さん(仮名:30代男性)は、10年間働いてきた企業で営業職に就いていましたが、さまざまな経験から、今後は自身の好きな商品を販売できる企業に転職したいと考えていました。現在の企業とは全く違う業界でしたが、営業スキルが高く、人と話すことも好きだったことから、転職先の企業でも面接で自分をうまく売り込むことが出来ました。面接では、自身が売りたいものを扱っている企業であること、また自分はその商品の知識が豊富で、市場の情報にも詳しいことをアピールしました。

入社してから過去の情報を見てみると、売上高は景気に比例してほぼ横ばいであることに気付き、既存の顧客は安定しているものの、新規開拓が伸び悩んでいたことを知りました。
そこで石田さんが提案したのは、海外への販路開拓です。お金がかかるという意見もありましたが、石田さんは個人で海外のショッピングモールに出品した経験もあり、それほど費用をかけることなくチャレンジできること、万が一失敗しても、企業にとって大きなダメージとならないことを伝え、やってみようということになりました。

仕事のやりがいと共に上達する英語

利用した海外のネットモールではまだあまり販売されていなかったこともあり、商品も利益を出せるほど売れるようになりました。石田さんは英語があまり得意ではありませんでしたが、必要に迫られて勉強することで、どんどん上達されていきました。

売上も大きく伸び、石田さんは海外担当者として自分の可能性を大きく伸ばし、海外出張もできるようになりました。当初は給与も前職と変わらない程度でしたが、現在は以前より30%もアップしています。海外は市場が大きいため、まだまだ開拓の可能性があり、売上も伸びるであろうと予想されています。

従業員の提案を謙虚に受け止めてチャレンジさせてくれる企業に転職できたことが石田さんの転職成功の要因とも言え、人生をより豊かにするものになりました。

英語が話せる人の盲点

英語の勉強が好きで英語を使う仕事をしたいという人も多く、仕事をしながらさらに自分の英語力を伸ばして、ワールドワードな仕事をしたい!
そんな夢を持って働くことも素晴らしいことです。しかし、英語を目的とした仕事はほとんどありません。

Kさん(仮名:30代男性)は海外の人と十分にコミュニケーションが取れるほど英語での会話が得意で、日本人で英語が話せる人が少ないことから、英語を活かせる仕事なら他の人よりも有利に働けると自信がありました。ぜひ海外赴任にも挑戦したいと考え、転職先に外資系企業を選びました。

ところが、配属部署は日本人ばかりで、英語でコミュニケーションをとることはありません。英語で海外とやり取りしている人は、企業のメイン業務を担当している人に限られ、異業種出身のKさんはメイン業務の知識も少なく、仕事もサポートばかりでした。スキルアップするには英語よりもメイン業務の知識を習得することを要求され、英語力も前職のスキルも活躍する場がなく、再度転職することになりました。

前回の仕事では20人をまとめるチームリーダーとしての仕事を任されており、次の昇格もほぼ約束されていました。ですが、英語力が上達しつつあったことで海外への夢を諦められず、転職に踏み切りました。

Kさんの誤算

外資系企業で英語力を活かして仕事をするためには、転職者の場合は即戦力が期待されます。ネイティブレベルかTOEIC900点以上のスコアでないと、即戦力とは認められないケースが多いです。留学経験や日常会話レベルでは、外資系企業で要求される英語力に値しないとされ、英語でビジネスをしてきた実績や経験がある人が優先されます。

英語はツールであることを理解する

英語の仕事と言えば、「英会話教室の講師」や「通訳」「翻訳」「貿易事務」などの仕事がありますが、英語ができるからというだけでは仕事にはできません。
講師であればコミュニケーション能力や文化の知識・経験を必要とし、通訳は各業界の分野の知識や専門家とのすり合わせが必要となります。翻訳のスキルアップは英語力の他、専門業界の知識や専門用語も勉強していくことになります。貿易事務では基本的な法律の知識、経済的な概念も必要です。
英語が好きだから英語の仕事を…と言った目的ではなく、英語はツールであることを心得て転職を考えることが大切です。

英語をサブツールとして転職を考える

20代の転職では異業種・異業務への入職も可能性がありますが、30代以上の転職では、特別な資格を持たない人の場合、経験の無い業務への転職は難しくなります。30代以上の転職は即戦力が必要とされるため、英語をメインに置くのではなくツールと考えて、これまでやってきたことが活かせる企業(業務)への転職を優先順位とする方が有利です。英語が得意であるなら、これまでやってきたことを活かせる企業の中から英語を使う企業、英語力を活かせる企業を選ぶと成功しやすくなります。

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